9月1日は「防災の日」家に常備しておきたい作業用手袋3選

2021年8月24日更新

 

災害のお見舞い
この度の大雨により被災された皆様、ならびにそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
皆様の安全と被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
被災された皆様の生活が1日も早く平穏に復することをお祈り申し上げます。

 

毎年9月1日は「防災の日」と国で定められています。地震や津波、台風や豪雨など自然災害の多い日本だからこそ災害に対する意識や認識を深めることを目的に、1960年に制定されました。9月1日を含む1週間は「防災週間」とされ、全国で防災に関する取組がなされています。今回は「防災」という観点から、いざという時のために持っておきたい手袋を3つご紹介します。

\この人にお聞きしました/

西 純一郎(にし・じゅんいちろう)さん

 

所属部署:東京営業所

年齢:43歳

手袋メーカーのプロとして一言:災害時にはケガを防ぐ観点から作業用手袋が必要なシーンがあります。家にある作業用手袋や軍手でも良いので、防災用品の中に手袋を常備しておくことをオススメします。


 

防災の日の由来

 

Photo by NASA on Unsplash

9月1日は、関東大震災(1923年)が発生した日であるとともに、暦の上では二百十日に当たり、台風シーズンを迎える時期でもあることに由来しています。また、昭和35(1959)年9月26日の「伊勢湾台風」によって、戦後最大の被害(全半壊・流失家屋15万3,893戸、浸水家屋36万3,611戸、死者4,700人、行方不明401人、傷者3万8,917人)を被ったことが契機となって、地震や風水害等に対する心構え等を育成するため、防災の日が創設されました。
昭和35年9月1日発行の官報資料に登載された「防災の日」の創設に関する記述では、以下のように制定の主旨が記されています。

「政府、地方公共団体など関係諸機関はもとより、広く国民の一人一人が台風、高潮、津波、地震などの災害について、認識を深め、これに対処する心がまえを準備しようというのが、『防災の日』創設のねらいである。もちろん、災害に対しては、常日ごろから注意を怠らず、万全の準備を整えていなければならないのであるが、災害の発生を未然に防止し、あるいは被害を最小限に止めるには、どうすればよいかということを、みんなが各人の持場で、家庭で、職場で考え、そのための活動をする日を作ろうということで、毎年9月1日を『防災の日』とすることになったのである」

参考:東京消防庁「防災の日と二百十日」

 

ケガ・感染症の対策

 

災害時はがれきが散乱し、撤去時などにケガを負う場合があります。ケガをすると、傷口から土の中にいる破傷風菌に感染する恐れがあります。また、水害で流入した泥水は、下水や家畜のふん尿、普段は地中深くにいる細菌を含んでおり、露出した皮膚が土壌や環境水に接触すると、感染症にかかることがあります。症状は、発熱、頭痛、筋肉痛などですが、重症化すると、黄疸、腎臓の障害、出血、意識障害などが起こります。厚生労働省や、日本環境感染学会は「片付け作業の際には感染症に注意をしてほしい」と呼びかけ、ケガの防止に「丈夫な靴や手袋」を、土壌や環境水の接触には「長靴やゴム手袋」を推奨しています。

 

「切れにくい」手袋を選ぶ

災害時の片付け等で、手のケガを防ぐためには切れにくい手袋を選ぶのがオススメです。切れにくい繊維を使用して作られ「耐切創手袋」と呼ばれます。切れにくさを図る指標として「耐切創レベル」があります。ヨーロッパで制定されたEN388:2003という規格に基づき、レベル1から5まで評価されます。また、2016年に改正されたEN388:2016の規格では試験が追加され、より正確な耐切創性を評価することができるようになっています。
耐切創手袋には下図のようなマーキングが施されおり、どのレベルの強度を持っているのか確認することができます。
一般的な「軍手」の耐切創レベルは「1」程度と言われています。
 

 


 


オススメ①

アクティブグリップ®ケブラー®

 

ケブラー®繊維とよばれる防弾チョッキや防弾ヘルメットにも使用されるほどの「切れにくく強靭」な素材で作られた手袋です。金属加工、鉄鋼、自動車工業など危険が伴う様々な現場で使用されている手袋だからこそ、災害時のケガの防止にも役立ちます。長めの手首部分が作業中に発生する汚れや摩擦、そして切創によるリスクから広範囲にかけて保護。東和独自のスベリ止め「マイクロフィニッシュ®」加工が施されており、高いグリップ力を発揮します。
※ケブラー®はデュポン社の登録商標です

アクティブグリップ®ケブラー®

耐切創レベル:3(EN388:2003)
材質:コーティング/ニトリルゴム、編手/ケブラー®繊維
カラー:イエロー
サイズ:7/S・8/M・9/L・10/XL
※欧米サイズのためご注意ください


「しみ込まない」手袋を選ぶ

前述のように、災害(特に水害)時に流入した泥水は細菌を含んでいることが多く、感染症の危険性を孕んでいます。軍手や背抜き手袋※は、繊維の隙間から水や泥がしみこんでくるため、水場の作業には向いていません。そのため、水を扱う作業の場合は手袋全体がコーティングされた手袋を選びましょう。
 

オススメ②

マリン®中あつ手

 

炊事用として多く使われている塩化ビニル製の手袋です。水場で使用されることが多いことから、災害時の泥水の付着の対策にもオススメできます。指、手のひらにスベリ止め加工を施しているため、グリップ性にすぐれています。しなやかで手にフィットしやすく、細かな作業に適しています。手袋の裏面は起毛加工されているので、着脱が簡単でソフトな肌触りになっています。

材質:コーティング/塩化ビニル樹脂、裏/レーヨン、綿植毛
カラー:ブルー
サイズ:S・M・L


「汚れを防ぐ」手袋を選ぶ

一概に「災害時」といっても、シーンは様々です。木片や割れたガラスなどの瓦礫の撤去、泥水の処理、家財の移動や、物資の運搬など多岐に渡ります。本来であれば、そのシーンに合った手袋を選ぶのが望ましいと言えますが、都度着用しなおすのも現実には難しいこともあるかもしれません。そんなときはせめて「汚れから手を守る」というポイントで、1つ手袋を常備しておくと便利です。
 

オススメ③

トワロン®

 

販売から50年以上、累計1憶双を突破した東和の代名詞ともいえるゴム手袋です。手袋全体が天然ゴムで覆われているため、汚れから守る※のに最適です。天然ゴムは引き裂きに強く、低温でも柔らかさを保ちます。指、手のひらはスベリ止め加工が施されており、グリップ性に優れているため、荷物の運搬でも活躍します。また、嫌な臭いを抑える防臭加工も施しています。
裾部が約4cm長い「No.152 トワロンロング」もあります。
※水の侵入は防げません

材質:コーティング/天然ゴム、裏/メリヤス(綿)
カラー:ブラウン
サイズ:S・M・L・LL



 

いかがでしたか?今回は手袋メーカーが選ぶ「家に常備しておきたい作業用手袋3選」をお届けしました。
ケガや感染症、汚れから手を守る観点から弊社の手袋を例にご紹介しましたが、どんな作業用手袋であっても、災害時ではないよりあるに越したことはありません
安価だから悪いということはなく、今家の倉庫にしまってある軍手でも構いませんので、突然やってくる災害時に備え、他の防災用品と共に、準備していただればと思います。

今回オススメした手袋の一部は弊社のECサイト「手袋ライフ」でも購入できます。

 


※写真の見え方により、色味などが実際のものと多少異なる場合があります。
※掲載の商品は記事作成時のものです。その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。